らぶらぶすてーしょん!

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らぶらぶすてーしょん!
第4回
勇 せぃぁっ!
ソラリス そいやぁ!
勇 ──しゃぁ!
ソラリス ──ヒェァ!
ソラリス いかがでしたでしょうか、勇様。
勇 ああ、今の突きは良かったぞ。
織衣 …………ねえ、一応聞いておくけど、なにしてるの?
勇

ああ、いやなに、ソラリスが本番が始まるまでの時間で
正中線(※)の攻め方を教えてくれと言ってきてな。

(※人体の中心を通る線。鳩尾や眉間など急所が盛りだくさん)
ソラリス まもなく、五段突きを会得できそうです。
織衣 もう本番始まってるんだけど……続ける?
勇 なに? もう始まってるのか?!
す、すまない! えと、私の席はココか?!
しまった! 台本が落っこちて──わあああお茶がっ?!
ソラリス 失敬な! この番組に台本なんてありません!
完全に即興です。
織衣 いや、さすがに進行台本ぐらいはあるわよ。
千景 はい、というわけで本日のゲストはいさみんでーす。
織衣 (だんだん室長のまとめが雑になってきたわね……)
#ゲストトーク~姫里勇さんを迎えて~
ソラリス ↑ですが。
『下衆(ゲス)トーク』ではなくなって──
織衣

はい。
それじゃあ本日のゲストに自己紹介をお願いしましょう。

姫里さんお願い。
勇 いや、いいのか?
今、ソラリスがなにか言おうとしていたが……
織衣 いいの。気にしないで。
勇 でも、すごいドヤ顔で話し始めていたぞ?
織衣 気にしないで。
勇

……そ、そうか。ああ、わかった。

では、改めて──コホン。
勇

旗尾学園2ー7所属、姫里勇です。
剣道部や風紀会に参加させて頂いてますが、
どちらも正式なメンバーではありません。

本日はお招き頂きありがとうございます。
どうぞ最後までよろしくお願いします。
織衣 ……はぁ、やっと普通に自己紹介できたわね。
ちょっと感動かも。
千景 ふふ、苦労してるわねぇ。
織衣 そこ、他人事みたいな顔しない。
ソラリス しかし『正式なメンバーではない』とは?
勇 その辺は話すと長くなるのだが…まあ、
そこはここで語るべきことでもない。
ソラリス まあ、面白おかしい痴態を見せる場所ですからね。
基本は花より団子、語る前に脱げ、ですから。
勇 ……脱ぐのか?
織衣 なぜか脱衣させるのが生き甲斐みたいだから、
放っておいていいわよ。
ソラリス 肌色率の増加は至上の命題です!
わかりますか、圧倒的物量こそが勝利の鍵なのです!
千景 ねえ。ソラリス。
あなたって最初からそんなキャラクターだったかしら?
ソラリス …………。
千景 あら、どうしたの?
ソラリス ……誰も、セクハラをなさいません。
そして、これからする気配もない。
さらには、番組にはある程度のお色気要素が必要です。
ソラリス 以上の理由から、私はこの番組の恒久的継続のために
くだらないプライドはポイして誰もしない汚れ仕事を
全うしているのです。
ソラリス つまり、私はリスナー満足度を上げるための道化(ピエロ)。
いわば汚れ役、すなわち悪役なのです!
ソラリス 本当は……私だって、こんな汚れ仕事したくないもん!
織衣 そのわりにはすごく楽しそうよね。
ソラリス ぶっちゃけ『やめられないとまらない♪』というやつです。
クセになりそうで怖い。
勇 結局、面白ければなんでもいい、ということか?
ソラリス 人(OS)を愉快犯みたいに言わないでください。
勇 そういえば、クラスメイトに似たようなのがいるな。
面白いことが大好きで、いつも愉快な人物だ。
ソラリス またですか。
また『虎太郎に似てる』と言われるパターンですか。
勇 いや、私が言ってるのはハス……
ああ、ちゃんとした名前は城崎──
ソラリス いや、ありえないし。
勇 速攻だな。
せめて名前ぐらいは聞いてやっても……。
ソラリス 放送時間は有限です。
そんなものに時間を割いている余裕はありません。
ソラリス というわけで、千景様、進行を。
千景 はいなはいな。それじゃあ、次は……
少し待ってね、いま進行台本を確認するから。
織衣 えーと、次は……作品WEBページの紹介ですね。
勇 すごいな。
色々投げっぱなしな気がするが……これでいいのか?
織衣 ええ。いつもの事よ。
勇 (空小路のまなざしが遠い……)
#作品WEBページのご案内
勇 しかし、紹介といってももうほとんど紹介は
終わっているんじゃないのか?
織衣 そうなのよね……あと残ってるものといえば、
“HTML版”の4コマぐらいかしら?
千景 それはもう百聞は一見にしかず。
私達が説明することもないわね。
ソラリス そういえば“MOVIE”がありますよ。
ほら、先日はバレンタインデーでしたから、
1日限定ムービーがありましたよ。
勇 そうか昨日……って、昨日?
ソラリス いえ、正確には2013年2月14日限定ですが。
織衣 いや、そういうことを言ってるんじゃなくて。
前の日の宣伝をしてもしょうがないでしょ、ということ。
ソラリス 過ぎたことはスルーですか。そうですか。
さすが大量飽和過剰摂取時代の若者ですね。
時代の流れ(笑)に乗らなきゃ死んじゃう奇特な
病気にかかっているんじゃねーの?症候群ですね。
勇 きょ、今日のソラリスは荒れてるな。
織衣 そう? いつもどおりよ?
千景 さて、でも他に何か紹介出来るものはあったかしら……。
勇 (また何事もなかったかのように進行していく……。
 私か? 私が気にし過ぎなのか?)
ソラリス ええ、気にしすぎです。
勇 な、なぜわかった?!
織衣 こらこら、人の考えを読むとかそういう本編の設定に
ないようなことをしないの。
千景 あら、そんなことを言ってしまうこと自体、
ネタバレなんじゃないかしら。
織衣 いえいえ。
さすがにソラリスが他人の思考を読めるとか、
そんなトンデモSFな設定があるわけないですよ。
ソラリス まあ、私の存在自体がトンデモSFですが。
たしかに
勇 (……自由だなあ、ここ)
#バレンタインデートーク
千景 さて、折角バレンタインデー翌日の放送ということだし、
ちょっとは触れておきましょうか。
千景 というわけで、いさみん。
誰かにチョコレートは渡した?
勇 ええ。友達や女子剣道部のみんなに。
あとは道場の人たちですね。
千景 あー、そういうのじゃなくて。
もっと下世話な方が聞きたいの。
勇 げ、下世話? ……というと?
ソラリス 男だよ、男。カマトトぶってんじゃねーですよ?
サラシを巻くなんてセルフ拘束プレイをしておきながら
ネンネのつもりかっていうか、純情(笑)ブリッコとか
そういうのは生憎飽和気味レベルで間にあっております。
勇 ソラリス……その、なんだ……リフレッシュというか、
再起動するか?
ソラリス ハッ! これは……ゲスト様になんという暴言を。
ついうっかりとはいえ申し訳ございません。
ソラリス で?
勇 ……?
ソラリス 気になる男性に贈ったのか……というか、
要約すると『子作りしたい男はいるのか?』です。
勇 な──?!
織衣 あーもー! ソラリス!
あなたちょっとメンテナンスね!
最近ちょっとおかしいというか、回を重ねる毎に
戻ってこれない方向に歩み出してるからね?!
ソラリス わかりました。自重します。
千景 ふふ、カラコちゃんは今日もツッコミが冴えてるわねぇ。
織衣 そういう室長は誰かにあげたんですか?
千景 いえ?
私、甘いものがあったらまず自分で食べちゃうもの。
千景 だから、とらちゃんに棒のチョコ菓子をくわえさせて、
反対側から食べてたわ。
勇 な、ななな──?!
千景 ああ、あと、私の鎖骨の窪みにチョコを流し込んで、
とらちゃんに舐めさせたり……
勇 さ、さこ、鎖骨──?!
千景 ああ、犬みたいに一生懸命舐めてるとらちゃんの姿は
とっても可愛かったわ。
勇 ほ、ほあ、ほあああああ?!
か、から、空小路──! 空小路! 空小路っ!
織衣 落ち着いて姫里さん。全部冗談だから。
勇 じょ、冗談?
勇 ──はっ?!!
揚木室長っ! からかわないで下さいっ!
千景 ふふふ、眼福眼福。
ソラリス ??? 冗談なのですか?
私が知る限りでは──。
千景 んー? メメドギバチちゃん?
知る限りでは……なーに?
ソラリス …………いえ。記憶のローディングミスです。
皆様もお気になさらずに。
織衣 …………わかったわ。
勇 (気になる。
 だが、気になるが突っ込んだら負けなんだろうなあ……コレ)
#ENDトーク
千景 さて、そろそろ今回もおしまいね。
勇 あまりお役に立てずに申し訳ない。
ソラリス 私も、勇様の真の魅力を引き出すことが出来ず、
力不足を痛感するばかりであります。
ソラリス ここは、私が一肌脱ぐことでお詫びを──。
織衣 もうそれはいいから。
ほら、ディレクターさんからカンペが出てるわよ。
カンペ
勇 ……うむ、どうやら時間いっぱいのようだな。
今日はお招き頂き感謝致します。
千景 ふふふ、いさみん? いつでも来てくれてかまわないわよ。
それじゃあカラコちゃん、次回のゲストの手配をお願いね。
織衣 もう誰かは分っていると思いますが……わかりました。
ソラリス それでは、今回はこの辺で。
勇様、締めのかけ声をお願いします。
勇

わかった。

本日はありがとうございました。
また、お会いできる日を楽しみにしております。

では、次回でまた──
しーゆー!!
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